白夜行 東野圭吾原作 文庫本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

白夜行 東野圭吾原作 文庫本

白夜行 東野圭吾原作 文庫本

東野圭吾傑作ミステリー「白夜行」

19年前の密室殺人。 容疑者の娘と被疑者の息子。 粉々に砕けたパズルのピースがはまる時、刑事は何を見るのか!

白夜行 東野圭吾原作 文庫本

原作:東野圭吾

出版:集英社(文庫本)864ページ

発売:2002/5/17




「白夜行」

前作「秘密」で、温かくて切ない物語を紡いだ東野圭吾が、今回の「白夜行」では読む者の心を冷え冷えと切なくさせる。

1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。

最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。

「白夜行」の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。

当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。

2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。

当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。

しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(石飛徳樹)


レビュー1

主人公2人の男女の心理描写が全くないというのが、この物語「白夜行」の最大の特徴。

結局この2人の動機や心のつながりは想像する以外にない。

しかし、19年という長きにわたる物語のため、時代が移るごとにオイルショックやスーパーマリオの大ヒットなど時代に即した描写も、なんだか懐かしい感じがした。

多くの方がレビューに書いてあるように、筆者の筆力は素晴らしく、非常に分厚い小説でありながら一気に読めるのは皆同じのよう。

ただし読後感がかなり好みによって別れる。

特に前述の心理描写のなさによる主人公2人の人間性が見えない部分、悪人や正義といったハッキリとした結末がない点などが読む人にとってはすっきりしないのだろう。

読後に爽快感を求める人、いわゆるミステリーのように全ての謎が解決してスッキリといったラストを求める人にはあまり向かないように思う。

しかし個人的にはとても楽しく読めた。

ただ気になったのは探偵・今枝が推測した雪穂のある男性への想い。

これはどうだったのだろうか?

ここは関連エピソードが多いだけにやや尻切れに感じた。

それとこの本「白夜行」に限ったことではないが、この分量なら上下刊にして欲しいところ。


レビュー2

東野圭吾作品の中でも、圧倒的な力で読者を引き込み、試し、疲れさせる・・・こんな作品は初めてで、魂が震える思いで必死に読み続けました。

間違いなく、私の中では「白夜行」は最高傑作です。

物語の舞台が、昭和40年代。

雪穂や亮司は、私とほぼ同い年です。

貧しいながらも、人々の活気に溢れ、何となく煤けた町や駆け回って遊んだ頃を思い出しました。

遊び道具はあまりなくても、周りの大人たちの温かさがあったように思います。

しかし、主人公たちの生活は、あまりにも荒んでいる。

「愛情」などという言葉の欠片も感じられない。

周りの大人たちも何処かがおかしい。

この不気味さは?と読み進めると形容しがたい恐ろしさが、否応無しに襲ってくるのです。

作者「東野圭吾」が、肝心な部分は読者の想像に任せて、決して主人公の気持ちを言葉では表さないという手法は、正に圧巻でした。

雪穂は、端から見れば、成功の階段をどんどん上がって行きます。

しかし、どこまで行っても「過去」がついてくる。

それは、彼女の常軌を逸した警戒心から感じ取ることができました。

雪穂も亮司も非情で冷酷です。

でも、それだけでしょうか。

彼女と彼を、長い期間結びつけていたのは、亮司の贖罪か、歪んだ愛か、雪穂が亮司をただ利用しただけなのか・・・そこは、どうしても解かりません。

何回読んでも解からないでしょう。

雪穂の手作りのポーチの刺繍も、後にオープンした店の名前も「R&Y」。

何故か涙が止まりませんでした。

とてつもなく重い小説を読んでしまいました。

しばらくは、「白夜行」が心から離れないと思います。



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