あの頃の誰か 東野圭吾原作 文庫本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

あの頃の誰か 東野圭吾原作 文庫本

東野圭吾原作 あの頃の誰か

東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語「あの頃の誰か」

あの頃の誰か 東野圭吾原作 文庫本

原作:東野圭吾

出版:光文社(文庫本)328ページ

発売:2011/1/12




「あの頃の誰か」

レビュー1

この本「あの頃の誰か」の帯の「まさかのいきなり文庫」というキャッチ・コピーを見て、一体どういうことなのだろうかと、最初に巻末の「初出一覧」を確認して、驚くとともに、「なるほど」と得心した。

一番古い作品で21年以上前、一番新しい作品でも13年以上前に発表された作品ばかりであり、これを見れば、誰もが、単行本化から漏れた、いわば駄作を寄せ集めて、無理矢理、文庫本に仕立て上げたものと思うのではないだろうか。

私は、そういう先入観を持って、全く期待せずに読み始めたのだが、読み進めるにつれて、意外に各作品の出来が良いのに驚いた。

全8作品のうち、「レイコと玲子」、「再生魔術の女」、「名探偵退場」は、傑作といっても十分通用する作品だし、「シャレードがいっぱい」、「女も虎も」、「眠りたい死にたくない」も、決して出来の悪い作品ではないと思う。

「さよなら『お父さん』」は、文庫本「毒笑小説」の巻末特別対談で東野圭吾が語っていた「秘密」の原型となった短編であり、私は初めてその存在を目の当たりにして、この作品から、どのように発展してあの名作「秘密」が生まれたのかがよくわかり、大変興味深く読ませてもらった。

「二十年目の約束」も、途中までは、どんな結末が待っているのかと期待を抱かせるに十分な内容であり、拍子抜けするようなオチさえ手直しすれば、傑作になり得た作品だと思う。

この本「あの頃の誰か」の「あとがき」で、東野圭吾が、どれもこれも「わけあり物件」と認めたうえで、その「わけ」を説明している。

それを読むと、大半の作品が、掲載誌を出版していた会社がつぶれたり、シリーズものでない最後の短編集の出版後の作品であったり、ショートミステリであるがゆえに収録のチャンスがなかったりといった、内容以前の「わけ」であったことがわかる。

また、「レイコと玲子」について、「今回、最もたくさん手直ししたのが、この作品でした」と述べているところをみると、多かれ少なかれ、他の作品についても、現在の東野圭吾の円熟した手によって、手直しを施しているものと思われる。

こうした経緯のもとで出版された本と説明されれば、「わけあり物件」でありながらも、内容的には、決してレベルの低いものではないということが、納得できるというものだろう。


レビュー2

皆さん、コメントが結構辛口なので、あまり期待しないで読んだのですが、東野圭吾さんの他の短編集と比較しても遜色のない作品集でした。

「再生魔術の女」はとても怖いと思いましたし、「秘密」の原作とラストの「二十年目の約束」では最後泣いてしまいました。

東野圭吾さんの作品は1冊余さず読んでいますが、この作品集「あの頃の誰か」が、程度の低い「訳あり」短編の集まり、なんてとんでもない。

今まで、出版に至らなかった事情は、後書きにもあるように、もともとの出版元がつぶれたり、等、外の事情によるもので、作品そのものの問題ではないです。

「あの頃の誰か」、とても、楽しく読ませていただきました。

「白銀・・」には辛口コメントをした私ですが、「あの頃の誰か」の方がずっとずっと良かったです。



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