新参者 東野圭吾原作 単行本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

新参者 東野圭吾原作 単行本

東野圭吾原作 新参者

事件の容疑者は、日本橋・人形町を行き交う人たち。犯人は、この中にいる・・・

阿部寛主演でドラマ化された刑事ミステリーの原作「新参者」

新参者 東野圭吾原作 単行本

原作:東野圭吾

出版:講談社(単行本)354ページ

発売:2009/9/18




新参者

立ちはだかるのは、人情という名の謎

日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。

「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。

着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。

この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。

まる でドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。

同時に謎も。

最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった。東野圭吾


レビュー1

東野圭吾作品の中でも、「加賀恭一郎シリーズ」はかなり好きなので、迷わず購入しました。

この小説「新参者」の舞台は日本橋。

その一角で起こった絞殺事件を調べるべく、着任したばかりの加賀刑事は日本橋界隈のさまざまな場所に出向いていきます。

ただし、「営業マンの上着」から始まり、加賀刑事の見事な洞察力はそれまでの作品同様に見ることができますが、事件そのものの真相は、それほどビックリするようなものではありません。

しかしそれよりも印象深いのが、日本橋界隈の人々や、加賀刑事自身が見せる「人情」です。

全九章ありますが、第一章〜第八章までそれぞれ、加賀が訪れる日本橋の8か所が舞台となっています。

そして事件の調査のために訪れた加賀が、その手掛かりをつかむ様子だけでなく、彼の働きによってそこに隠されていた人々の「大切な人への想い」が前面に出てきたり、通い合っていなかった心と心が再び交流を始める様子などが描かれ、読んでいて非常に心温まりました。

どれも事件の解決に向けての「通過点」の一つに過ぎないのですが、結末が非常によく、それぞれの章がエピソードとして独立して成り立っています。

そして第九章のラストも、「心を通わせていたつもりが実はそうでなかった」という点では非常に考えさせられました。

最後に、加賀恭一郎シリーズはこれの前に、『卒業 雪月花殺人ゲーム』『眠りの森』『どちらかが彼女を殺した』『悪意』『私が彼を殺した』『嘘をもうひとつだけ』『赤い指』があります。

もちろんそれぞれ別の事件を扱っていますから、単独でも十分楽しめるのですが、他のシリーズ作品を読むと、加賀刑事の人物像がよくわかりますので別の楽しみ方ができます。


レビュー2

短編集のようで実は長編になっているという変わった構成だが、この試みがとても新鮮で加賀シリーズの中では一番好きな作品になった。

事の発端は、日本橋の一角で起きた殺人事件。

事件に関係していると思われる人々が住む人形町を加賀が歩き回り、煎餅屋、瀬戸物屋、時計屋・・・など1軒1軒を訪ね、それぞれの家の中の小さな"物語"に接していく。

ほんのちょっとしたすれ違い、勘違い、意地の張り合いからうまくいかなくなった夫婦の関係や親子の関係。

加賀は決して深入りはしないが、抜群の慧眼、自分の信念と温かい言葉で穏やかに人々の心に入り込んでいく様がこの作品の真骨頂。

ひとつひとつの物語がしんみりと心に染み込んできて余韻も最高。

そして、もうひとつ印象的なのが人情と風情溢れる下町の描き方。

自分も加賀と一緒に人形町を歩いているような気持ちになり、この町の様々な魅力にドキドキしながら読んだ。

著者「東野圭吾」は実際にここを何度も歩いたそうだが、その際に見たもの、感じたことが手に取るように伝わってきて、「素敵だな、ここに行ってみたいな」と思わされる。

この人は人間の"悪"の部分を書かせても一級品だが、こういう人情味溢れる、心にジーンとくるドラマも同じくらい上手い。

とにかく素敵な作品「新参者」なので、多くの人に読んでいただきたいと思う。



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