毒笑小説 東野圭吾原作 文庫本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

毒笑小説 東野圭吾原作 文庫本

東野圭吾原作 毒笑小説

ブラックなお笑いを極めた、東野圭吾会心の短篇集「毒笑小説」

毒笑小説 東野圭吾原作 文庫本

原作:東野圭吾

出版:集英社(文庫本)360ページ

発売:1999/2/19




毒笑小説

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。

何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。

前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!

名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。

「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。


レビュー1

タイトル通り、ブラックユーモアたっぷりの12編が収められた短編集。

SFテイストあり、どたばたナンセンスあり、本業のミステリーあり、また環境問題や社会風俗を痛烈に皮肉った内容も見られ、作者の懐の広さを示すような掌編が揃っている。

お勧めは次の4編。

「つぐない」

訳もわからず笑っているうちに読み進むと、ラストで滂沱の涙を誘われる秀作。

この一編を読むだけでもこの短編集を買う価値あり!

ここに書かれている内容が科学的に事実であるなら驚異としか言いようがないし、またもし仮に作者の空想であっても、その発想の素晴らしさにただ驚嘆するのみ。

「誘拐天国」

誘拐の発端と、身代金受け渡しの方法がユニーク。

作者は長編も考えていたというが、もし長編になっていたとしたら、天藤真の「大誘拐」と並ぶ快作になること間違いナシのストーリーだ。

「殺意取扱説明書」

タイトルから受ける殺伐としたイメージが読み進むうちに覆され、「そうだそうだ!」と首肯させられる。

一種ほのぼのとした哀愁を感じさせるラストが切なくも心地よい。

「本格推理関連グッズ鑑定ショー」

「名探偵の掟」所蔵の短編「密室宣言」の後日談であり続編。

某TV番組のパロディ描写が笑えるし、どんでん返しが痛快。

そして巻末には、東野氏と京極夏彦氏との特別対談も収録されており、とんでもない「秘密」が暴露されたりしていて、これもまた興趣深し。


レビュー2

一題目の誘拐天国を数ページ読んだだけで、胸が躍った。

すべての作品にほどよく毒がまわっており、読み終えるころには毒は私を衰えさせるどころか、輝きに満ちた力を与えてくれた。

知的でいて、下俗。

絶妙である。

そんな作品たちの中に、唯一切なさを抱え込んでいた「つぐない」が紛れ込んでいたのもまたいい。

大変気持ちのよい時間をすごせた。



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