たぶん最後の御挨拶 東野圭吾原作 単行本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

たぶん最後の御挨拶 東野圭吾原作 単行本

東野圭吾原作「たぶん最後の御挨拶」単行本

東野圭吾、たぶん最後の自伝的エッセー集

たぶん最後の御挨拶 東野圭吾原作 単行本

原作:東野圭吾

出版:文藝春秋(単行本)273ページ

発売:2007/01




「たぶん最後の御挨拶」

打たれ弱かったら作家になんかなってない。

下手なエッセイ書く暇あるなら、もっと小説書かんかい!

文学賞落選記録15回!―「押し続けていれば壁はいつか動く」と信じ続けた20年の日々。


レビュー1

東野圭吾は小説家であってエッセイストではない。

だからこうした本の刊行を東野圭吾自身が心から望んでいるとはあまり思えない。

エッセイの出版は本書「たぶん最後の御挨拶」で5冊目だ。

「たぶん最後の」というタイトルもなかなか神妙。

本書「たぶん最後の御挨拶」が絶対に最後だと「言い切っていない」からである。

とはいえ、本書「たぶん最後の御挨拶」に収録されたエッセイは読ませるものが多い。

「最後の御挨拶」という表題も十分に頷ける。

でも私はやはり彼の小説を読みたい人間である。

本書「たぶん最後の御挨拶」で特に印象的なのは、「年譜」と「自作解説」そして「映画化など」の前半部分の内容である。

27歳の若さで乱歩賞を受賞してからの彼の作家人生は決して「青信号」ばかりではなかった。

幾度となく受賞を逃し、その後も連敗記録を重ねていったことが率直に語られている。

その苦労や粘り強さが現在の東野圭吾を支える原動力になっている。

絶対の自信をもって出版した本がまるで売れなかったことも赤裸々に綴られ、なんだが不思議なくらいに励まされる。

「あの東野圭吾にもそんな不遇の時代があったのか!」と読者は驚きの念を持ちつつ、本書「たぶん最後の御挨拶」を読み進める。

そしてある重大な事実に気がつくはずだ。

「それでも彼は小説を書き続けた」ことに。

東野圭吾自身による簡潔な「自作解説」は有益というよりは、興味関心が尽きない。

すべての著作を読んでいるわけではないが、作品に込められた作者の真意(魂というべきか)を読み抜いていたときには思わず作者とコラボレートしたような感覚になる。

「読み方は自由」であるのがルールであり、それは彼の後半のエッセイで明確に述べられている。

アイディアの一端を知っただけでも読者はその作品に親近感を持つ。

最後に一言申せば、私は東野圭吾に心から感謝している。

大袈裟な言い方をすれば、人生の幅が拡がったような気がするのだ。

ひとまず彼の作品を読み終えるが、また再開したい。

そのときには今とは違った「構え」で接し得るだろう。

ありがとう、東野圭吾。


レビュー2

私は「秘密」「白夜行」「片想い」の3作品が東野圭吾さんの作品で最も好きです。

本書「たぶん最後の御挨拶」を読むと、私がなぜこの3作品が最も好きなのか納得できました。(まぁ勝手に推測しただけかもしれませんが。。。)

東野圭吾さんは府大(関西人は大阪府立大学のことをこう呼びます)卒業後、結婚され、その後、離婚されています。

秘密はその離婚後に、デビュー以来初めてあえて1年間何も出版せずに、満を持して出版されました。

そして、推理作家協会賞を受賞し、広末主演で映画化もされ久しぶりのヒット作となりました。

そして、その秘密の後に、白夜行、片想いが続いて発売されています。

私はこの3作品が家族のことを描いている点で共通点があることに気づきました。

いずれの作品も別れ(妻への失恋・愛する人との死別・離婚)がキーワードになっています。

離婚後に続けて発表されたこれらの作品はある意味必然的に家族と別れがテーマになり、それは東野圭吾さんの離婚という経験が大きく反映されているであろうことに気づきました。

本書「たぶん最後の御挨拶」はこういった作者東野圭吾の当時の心情や、作品に込められた想いの背後に何があるのかを考察できる内容を備えている点で、ファンにはとても貴重な本(最後のエッセイ集)だと思います。



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