探偵倶楽部 東野圭吾原作 文庫本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

探偵倶楽部 東野圭吾原作 文庫本

東野圭吾原作「探偵倶楽部」文庫本

麗しき二人の探偵が不可解な謎を解き明かす!

<探偵倶楽部>それは政財界のVIPのみを会員とする調査機関。

会社社長が風呂場で感電死した。電気コードを用いた家政婦の犯行と処理されるが、疑問を感じた社長夫人は探偵倶楽部に調査を依頼。

東野圭吾 傑作ミステリー!

探偵倶楽部 東野圭吾原作 文庫本

原作:東野圭吾

出版:角川書店(文庫本)302ページ

発売:2005/10/25




「探偵倶楽部」

「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。

警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。

しかしその言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”に調査を依頼する。

探偵の捜査の結果、明らかになった意外な真相とは?

冷静かつ迅速。

会員制調査機関“探偵倶楽部”が難事件を鮮やかに解決。


レビュー1

東野圭吾の短編集は、現在までに17作品が出版されているのだが、これらの中で、私が「犯人のいない殺人の夜」に次ぐ傑作と思っているのが、本書「探偵倶楽部」なのである。

本書「探偵倶楽部」は、政財界のVIPのみを会員とする秘密厳守の探偵倶楽部という設定が、何やら面白そうだと、読む前から、読者の興味をそそってくるところがある。

また、東野圭吾は、非常に人物造形力に秀でた人で、そんな彼の作り出す探偵役は、加賀、ガリレオ、しのぶセンセなど、どれも個性豊かで、魅力的なキャラなのだが、この探偵倶楽部の男女の探偵については、外見以外は全くといっていいほど、人物像が描かれていないのだ。

ところが、調査結果だけを淡々と示して、感情はほとんど顕わにしないというクールなこの探偵が、逆に、強烈な存在感を醸し出すキャラとして、見事に立ち上がっているのだから面白い。

東野圭吾は、そうした効果を承知のうえで、意図的にこうしたキャラ作りをしているはずであり、改めて、彼の上手さに感心させられる。

さて、肝心の中身の方なのだが、「犯人のいない殺人の夜」では人間ドラマを織り込んだ作品が目立っていたのに対して、こちらは、犯人当ての純粋ミステリに徹している。

ここに収められている5つの作品は、いずれも、一見、読者の方でも、ある程度、真相が読めそうなものばかりなのだが、それは、東野圭吾の意図的なミスリードのテクニックであり、そんな読者の想定の上を行く、一ひねりも二ひねりも効いた粒揃いの作品が揃っているのだ。

たしかに、探偵倶楽部の見事な真相の解明振りの裏には、真相を当てられるだけの材料が、事前に読者に提示されていないという、後出しじゃんけん的なところがあるのも事実なのだが、そこは短編集でもあり、見事に読者を騙してくれたという爽快感を、素直に味わいたい。

東野圭吾の最新の人気シリーズである「探偵ガリレオ」の短編集よりは、よほどこちらの方が面白いのは確かだ。


レビュー2

今回の短編集はどれも普通の日常生活に端を発する事件ばかりだったが、各ストーリーの終盤その犯罪の真相が明らかになるとき、一見善良な隣人に過ぎないと思えた被害者や犯人といった登場人物達が露呈する裏側、悪意を孕んだ内面部分のギャップには瞬間背筋がゾクっとなるような恐ろしさがあった。

このようなある種人間性の持つ底知れぬ(どちらかというと腹黒い意味での)奥深さのような部分を描かせると現在、東野圭吾の右に出る作家はいないようにも思う。

逆に探偵コンビの男女二人は美男美女といった造形的な外見部分から、感情も決して見せずほぼ全編を通してほとんど人間性を感じさせない無機質な人物像として描かれている。(東野圭吾作品によくある内面を叙述しない今回の作風的都合もあるが)。

ただそれだけに毎回、鮮やかかつ的確に依頼案件を処理していくその様は、(依頼人の裏切りに対する、報復といった仕事意識への徹底ぶりも含め)まるでゴルゴ13のようなプロフェッショナルの冷徹さを感じさせた。

これら二種類のパーソナリティの鮮やかな対比、対照ぶりもこの作品にひとつの魅力を与えているように感じてならない。

あまり有名ではない作品かもしれないが、自身が読んだ東野圭吾作品群の中でもレベル的に決して劣るものではなく、むしろ出色の出来ばえと言っていい傑作だった。



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