十字屋敷のピエロ 東野圭吾原作 文庫本 - 東野圭吾 おすすめ 推理小説 ランキング 文庫本 単行本 DVD

十字屋敷のピエロ 東野圭吾原作 文庫本

東野圭吾原作「十字屋敷のピエロ」文庫本

ピエロ人形が語る世にも不思議な屋敷の秘密。

ピエロ人形の見守る部屋で殺人者は次々に凶行を繰り返す。

もの言わぬピエロが読者に語る謎の数々。

あなたは最後のドンデン返しを予測できただろうか……

十字屋敷のピエロ 東野圭吾原作 文庫本

原作:東野圭吾

出版:講談社(文庫本)334ページ

発売:1992/2/4




「十字屋敷のピエロ」

ぼくはピエロの人形だ。

人形だから動けない。

しゃべることもできない。

殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。

もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。

前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家「東野圭吾」新感覚ミステリー。


レビュー1

ピエロの人形が殺人の現場を目撃しているという趣向の話です。

東野圭吾はピエロの人形が好きらしくて、『卒業』にも登場させています。

ピエロの人形を登場させると良い作品ができるというジンクスを持っているのだそうです。

本作「十字屋敷のピエロ」もそのジンクスにふさわしい傑作となりました。

しかし、クライマックスに至るまでは極めて地味な話です。

新本格風のタイトルが付いている割には極めて普通の推理小説という感じで、殺し方が特に奇抜なわけでもなく、怪しげな雰囲気も漂いません。

ところが、謎が解明され始めるあたりから、物語はにわかに活況を帯びて来ます。

謎の裏にまた謎があるという東野圭吾お得意のパターンが繰り広げられ、じつは本作「十字屋敷のピエロ」における東野圭吾の中心的な狙いはここにあったのだとわかった時には衝撃を受けました(私の予想が甘かっただけかも知れませんが)。

そして、ラスト1ページでの意外な人物の意外な心境の吐露が、なんとも言えない読後感を残します。


レビュー2

第三者の視点と、事件の起こる家に置かれているピエロの視点でストーリーは進んでいく。

なかなか斬新な趣向で面白い。

殺人事件が起こるのだが、ピエロはその現場に置かれている。

現場保存のため、彼(?)を動かすことはできない。

そこで、ピエロは犯人らしき人間の行動を見たり、刑事たちの話を聞くことになる。

登場人物たちにはそれは伝わらず、読者だけがその情報を得られる。

ピエロの視点が犯人を見つけるためのキーポイントになっている。

ピエロの視点はそれ自体がヒントにもなり、伏線にもなっている。

そして最後のどんでん返しを知ったとき、思わず背中がぞくりとした。

なかなかよくできた作品である。

正直言って、最近は本格ミステリーに対する興味を失っていたのだが、その面白さを再認識させてくれた。

批評家たちにはあまり評価されなかったようだが、東野圭吾作品の中でも上位に入る小説だろう。

東野圭吾1992年の作品「十字屋敷のピエロ」だが、少しも古さを感じさせない。

この古くて新しいミステリーの醍醐味を、あなたにも!



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